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今回の作品は、今となっては大変希少な「マハーミトラ社製のガレージキット　機動戦士ガンダム　ララァ・スン 1/8　原型製作:渡辺ケイタ　様　(グレネード)」です。
運よく、年始頃に駿河屋さんで見つけて購入したものです。

このキットは、スカート内部に、大変きれいな足が隠されていることから、この足を露出させることに着目し、改修を試みたことにより、エロチック路線に突入してしまいました。
更に、こだわり派の私は、義眼仕様への変更に挑戦してしまいましたので、完成までに、三か月を要してしまいました。
通常、人形製作には、市販の義眼が用いられますが、さすがに、これほど小さな義眼は市販されていません。
当工房では、このフィギュアに、ぴったりフイットする義眼を自ら製作する事に挑戦しました。
素材はUVレジンを選択。
瞳のサイズは、僅か1.6ミリですので、当然、実体顕微鏡内の作業が延々と続くことになりました。
おそらく、世界最小の義眼と言ってよいと思います。
しかし、そのかいあって、描き込みの瞳では得られない、大変美しく、魅惑的な、圧倒的な目力を持つフィギュアを実現することができました。
いくら良く描けた瞳のフィギュアでも、見る角度により、目が死んでしまうのは避けられませんが、義眼仕様の本作品は、あらゆる角度から見ても、目が生きていますので、大変魅力的に見えます。

このフィギュアは、アニメ顔ですので、鼻の造形がされていませんでしたので、小鼻を広くし、鼻の穴を造形し、人間に近づけました。
また、微かに、涙袋を設け、二重目蓋を造形し、顎のライン、耳の形状にも修正を加えるなと、美しく見せるための改修を無数に施しています。

義眼を装着するため、首から頭部を掘り進め、頭部を空洞とした後、目を開口していますが、口も開口し、誘うかのような、半開きの唇に改修し、内側から歯を設けています。
見る角度によって、口を閉じているようにも見え、驚かれることと思います。

火照った足を水に浸していると潮風がいたずらをして、スカートをめくるエロチックな一瞬を再現しました。
小麦色の肌からは想像のできない、白い裏モモに、ゾクッとさせられます。
透き通るような白い裏モモには、血管も確認できます。

水に浸した裸足のつま先は、人差し指が長く、微かに親指に被さった、大変エロチックな足を再現しています。
写真では、見えにくいですが、血管も再現されていますし、足裏のしわ、指の付け根の隙間に至るまで再現されています。
脱いだシューズも、裏面まで精巧に製作致しました。　

■まつ毛を植毛しています。
有名なPYGMALION田川弘様の書物を熟読し、練習を積み重ね習得した、田川弘様の技法です。

■このフィギュアに合った展示台を製作致しました。
ベニヤ板に、幾重にも砂をコーティングした、大変珍しい工法です。
プチジオラマの水面は、蓄光材＋ガラスビーズ＋スノーパウダーを用いていますので、暗くすると幻想的に発光します。

ララァ・スンは、インド人という設定ですので、オークル系の、通常のフィギュアより、やや黒い肌の、小麦色の女性の肌を表現しました。
幾重にも塗り重ね、当工房独自の技法を用いることで、肌の質感を忠実に再現しています。
また、目元をやや黒っぽくし、インド人女性によく見られるお化粧を再現しています。

下地はベージュ系ラッカーサフェーサーで肌の基本塗装をエアブラシで行い、髪の毛、爪、目元はエナメル塗料を用いていますが、仕上は、全体を、ラッカー系、艶消しクリアーでオーバーコートしていますので、フィギュアとしては塗膜も強く、末永く、安心して所有して頂けます。
ただし、植毛した、まつ毛は、大変繊細ですので、できる限り触れないように細心の注意を払ってください。

□フィギュア(人形) 　全高:約80㍉　(座っている為低いです)
□展示台　幅:153ミリ　奥行:114ミリ　高さ:18ミリ

 

 

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